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2007年01月20日

読んでしまうがいい

19、20歳ほどの人に出会ったときに必ず言うことにしている(と言いながら18~20歳の人に知り合いがいないため言ったことがない)、「とりあえず原田宗典の『十九、二十』だけは読んでおけ」というセリフがある。暖めているセリフなのだけどこのまま発酵して別のオブジェクトになってしまわないか心配でもある。
で。
ここにもう一冊追加することになった。そう決めた。
森見登美彦の『太陽の塔』(http://www.bk1.co.jp/product/02669499)がそれだ。
以下のような文章がある。

--- 引用
 この美しくも涙ぐましい禁欲的生活を支えるために、欠くべからざるものがビデオ店である。隙あらば理性の頚木を逃れようとするやんちゃなジョニーのご機嫌を取り、つねに静謐な心を保つためには、連日のごとく新鮮な具材が必要だ。
 かつては事故処理に伴う思春期特有の罪悪感にまつわりつかれ、夜ごと枕をしとどに濡らし、下半身でふてぶてしく微笑むジョニーに「おまえはどこまで行く気なのだ」と力なく問いかけたこともあったろう。しかし理性的人間として冷静に世界と対峙してゆくためにはそんな自己嫌悪に浸って入られぬと豁然対語したのは一回生の秋、現在では全く抵抗がない。少しでも手を休めれば、この下克上の時代、いつなんどきジョニーが理性に取って代わるかわかったものではない。そうなれば私は深夜の木屋町を踊り狂って「あっほう」「あっほう」と奇声を発し、道行く女性の懐に見境なく恋文をねじ込む羽目になるであろう。
 世界平和のためには我々一人一人が責任をもって荒ぶる魂を鎮めねばならぬ、社会に生きるものの義務とはいえつらいことだと嘆きながら、禍々しい生殖本能の矛先をそらすために培われてきた膨大な作品群を前にして私は右往左往し、各コーナーに高らかに響き渡るY染色体の哄笑を聞き、そして割合まめに新作をチェックする。
--- 引用オシマイ

読んだとき、コレはもう18~20歳(割合ダメな感じな人生を送るだろうと確信している人限定)への預言書かと思った。
おそらくは竹田が18くらいのときにコレを読んでいたら、間違いなく上記引用文に近しいの人生を送っていただろうと確信できる。
それくらいに素敵な一冊なのでとっとと読んでしまうがいいと思う。

2007年01月17日

[techmemo] みつもりっ

いっつも悩ましくなっていることに見積もりがあったりする。
最近、何かするときは『これくらい時間かかるだろう』と設定してから物事に取りかかるようにしている。けれど、かなりズレがあって悩ましい。精度が悪い。死にたい。ここは嘘。
で。
見積もりにまつわる本を読むと、『多少のズレは許容せよ』と『精度が限りなく正確になるまで見積もりのデータを蓄積しなければ意味がない』の二つの立場にわかれる。きっと、どっちも正しいとは思うのだけれども、せっかちな竹田は後者の境地に行き着くまでを思い描くだけで顔に縦線が入る。ちびまる子ちゃんみたく。
ざっくりとした作業内容と予定時間、そして実際にかかった作業時間をテキストファイルにメモってもみた。
そして弱点も発覚した。テキストファイルに書き加えてゆくだけだとアベレージがわかんなくなる。データは蓄積されるけれど、使えるデータにはならない。弱った。
どうすればいいのか考えてみた。テキストファイルで蓄積するのは大変なので、ウェブからDBにデータを蓄積して、平均時間とかを計算してもらえばいい(Remember the milkみたいなのを連想してもらえると良い)。コーディング作業量としては大して大きくないだろう。むしろDB設計が大変そうだ。俺ウェブアプリだからそんな気を遣わなくていいかもしれないかもだけれど。

例/
(入力)
タスク名:報告書作成
見積もり時間:30分
実際の作業時間:1時間
(表示)
タスク名:報告書作成
平均作業時間:45分

こんな感じになれば、だいたい45分+余裕をみていくらか、とできる。まぁ素敵。想像しただけで胸がキュンキュンしてしまいますわ。

が、サーバのドメインを取得して、外部からアクセスできるようにする労力を考えると、やる気レスになってしまう。外からネットが繋がっていれば、どこでも見積もりの経験を蓄積できるようにしないと、あまり意味がないことにも思い至った。
どうにも作業見積もりが苦手なせいで、ゲーム制作にも影響が出ていると思うので、どうにかしなければ。けれど、どうしようこれから。

2007年01月12日

アンケート

アンケートに回答していただきまして、ありがとうございます。
いただいた回答はじっくり読ませていただいておりますです。

ゲームで遊んでもらった人の反応がないと、どうしても不安になってしまうので、お返事があると素直に嬉しいです。

好意的な評価もいただいているのですが、意外と多いのが「ここはイマイチだった」、「こうすればいいのに」というご意見だったり。
何かモノを造っている手合いの人であれば、多くの人が欲しがっていると思うのですが、改良点とか厳しめのご指摘は真剣に読んでいます。

耳が痛い内容であるほど、「きちんと読んでくれているのだなぁ」と、逆説的に嬉しくなります。多少被虐趣味がにじんでいなくもなくもないのですが。

もちろん、面白かったとかゆわれると「うあー」とか転がりたくなります。笑顔のオスが床を転がっている姿なんてキモくて救いがたいのはわかってはいるのですが。

――引き続き、アンケートは募集中です。
まだゲームで未プレイの方、ゲームCDのreadmeファイルに記載されたアンケートURLに気づいておられない方、感想をお待ちしております。

2007年01月10日

ご意見ご感想お待ちしています。

収穫の十二月についての感想のメール等を少しずつ頂いています。

自分はあまりファンレターやアンケートの類を出すことがないので、わずかな労力とはいえ、わざわざこうしてレスポンスしてもらえることが余計に有難く感じますね。

本品内のreadmeファイルから行けるアンケートフォームを設置しましたので、宜しければご協力くださると幸いです。ささやかな特典もありますよー
メールやブログへの一言コメントなんかも、お気軽に書いていただけると嬉しいです。

先週次回作の打ち合わせをしました。幾つか候補を出して全員で討論したのですが、何故だか一番ドス黒くキャッチーさとか萌えとかの欠片もないような企画に決定しました……な、何故に?
落ちた企画には萌えキャラ満載だったのに……そんなこんなで次回作は殺伐テクノゴシックSFの予定です。


2007年01月04日

すべりだし

おめでとうございます。

今年の年末は秋葉原で行われていた謎イベントから逃げ出し、誰もいない路地裏で年越しという、人生史上マキシマムにさえないスタートを切りました。

今年どころか人生までも暗示しているかのような滑り出しに憂鬱になりつつもよろしくお願いいたします。

2007年01月02日

謹賀新年。

明けましておめでとうございますー
冬コミでスペースへ足を運んで下さった方ありがとうございました。
おかげさまで初版分完売できました!コミケ期間中も大量のCDR焼きとジャケット作成に明け暮れた甲斐があります……(笑)

しばらくぶりのゲーム新作だったので不安でしたが、たくさんの方に来ていただけてほっとしました。
過去の作品の事をお話してくださる方とかもいてありがたい事です……。

次回作も今回より多少ボリュームのある完全新作になります。春頃の公開に向けて今年も頑張りますー

今回お買い上げの方に、特典付きアンケートをお正月空け9日頃から開始予定です。お暇がありましたらご協力いただければ嬉しいです。