いするぎのえのつくりかた 第四回
それでは第四回。三人目のメインヒロインあいちゃん編です。
愛子に関しては、他の二人と違って初期の設定で容姿や性格がある程度はっきりしていました。
「この愛子というキャラはどのような感じなのでしょうか」
「背がちっさいです」「でも巨乳です」「なおかつ幼なじみで年齢的にはお姉さんなデザインをお願いします」
「たいへんやり甲斐のある仕事であります(ロリ巨乳ktkr)」
このような取っ掛かりがあってやり易かったのですが、やはりデザインをリアルな範囲で収めるということで、特徴を出すのに苦労がありました。
愛子は決定稿まで早かった方ですが、比呂美とかが微調整が大変でしたね。
これが一稿目。前髪が少し重たい感じでイマイチ。
併せてキャラの性格をデザインに反映していきます。田舎に住んでいるのですが、おしゃれにはかなり気を使っていて、まめにファッション誌なんかを読むタイプ。その情報をキャラ造形で表すために、私服や髪型も乃絵と比呂美より垢抜けた感じにしています。
そして前髪を軽くしたこのデザインで決定。
初期稿にあった「隠れ眼鏡っ娘」のスキルは比呂美さんに奪られてしまいました。
truetearsの作画では表情等の日常芝居をしっかりと作るということで、表情が強く出るようなデザインを意識しました。
髪型は重たくならないように軽めの髪型、前髪の短いキャラを多く配置しています。
容姿のデザインは一番先に目に入る部分ですが、あくまでほんの一要素です。
愛子はアニメスタッフの方の配色も良くて、いい具合にに活発な雰囲気が出たと思います。
こうして他のパートの動画や演出や声の芝居で、キャラクターが出来ていくのがアニメの面白い部分ですね。脚本作りの時点で出来たイメージ通りにキャラクターが動いているのを観ると本当に不思議な感じがします。
それでは次回はあまり喜ぶ人が居ないかもしれませんが、主人公の眞一郎含む男性陣のお話に移りたいと思います。
(第五回につづく)
コメント
>「隠れ眼鏡っ娘」のスキルは比呂美さんに
最初は愛ちゃんが隠れメガネっ娘だったんですねぇ。
比呂美がアパート暮らしになって、いきなりメガネ属性になっていてビックリしました。可愛らしくて似合ってましたね。比呂美のメガネはプライベートモードの表現ですかね?メガネ姿で応対しているのは、眞一郎のみで、それ以外では、必ず外しちゃいますし。
それにしても、眞一郎は羨ましいぞ!
投稿者: おかると | 2008年04月03日 20:21
>プライベートモードの表現~
作中で使われる小道具とかにはそういったストーリー上の意味付けがあるので、その辺りの細かい演出を観ていただけると嬉しいですね。
似たような使い方で愛ちゃんの描写に使う案も初期にはありました。
アパート内でのやりとりはドキドキしますよね……
投稿者: yumehito | 2008年04月12日 23:31
愛ちゃんって「 巨乳 」だったんですね。初めて知りました。
本編では「 その 」部分の表現が見当たらなかったのがチョット残念です。
…って、もしかして見逃してただけ?
所で比呂美の眼鏡は「 母親の形見 」だと思ってずっと観ていたのですが…
考えすぎですかね?
投稿者: てっしき | 2008年04月15日 21:47
>「巨乳」
一話目や二話目のカウンターから身を乗り出すカットなんかをチェケラですっ。
>「母親の形見」
それは深読みですが解釈はご自由ですよ。私物という設定以外は確か無かった様な。
投稿者: yumehito | 2008年04月19日 21:39
>「隠れ眼鏡っ娘」のスキルは比呂美さんに
というか林ともあきさんといいメガネっ子人気っすねえw
投稿者: オーク | 2008年06月14日 02:28
美少女モノのパーティー構成には必須要因なのですよ。
投稿者: yumehito | 2008年07月02日 20:39