いするぎのえのつくりかた 第五回
こんにティアー。キャラクター創作秘話という程大それたものでもない薄ボンヤリとしたコラムをひさびさにお届けしてみます。
それでは第五回は主人公の仲上眞一郎です。
アニメ版「truetears」も全体的なキャラ配置のフォーマットはギャルゲーを意識して作っているので(ゲーム上のプレイヤー=主人公+攻略ヒロイン達)視聴者の方が自然に感情移入できるような主人公を意識しました。
なので性格も外見もあまり突飛なキャラクターはつけ辛く、なかなか難しいポジションではあります。
他のギャルゲー原作のアニメ作品を観ても、元から主人公をキャラクターとして立てているタイプ(最近だときみあるとか?)以外の作品で、キャラ付けに苦労してるなあ、というのを感じることがありますね。
この作品は舞台設定や雰囲気が特徴的なカラーのあるものなので、その雰囲気に合うように少しずつ調整をしてキャラを作っていきました。
他の仕事とかでも、キャラデザインの時にときどき実在の人物とかにイメージ的なモデルを設定することがあるんですが、眞一郎は雰囲気的にV6……の岡田…さん?という方(芸能人あんま詳しくない)をイメージしました。
外見でそんなに格好つけてる訳ではなくて、自然と爽やかで男っぽい感じというか……僕が言葉でいうとなんか普通なんですけど(語彙ショボいなー)そんな感じ。
髪型もそれっぽく短髪にして、デザイン的に特徴をつけてみました。よく見ると結構変わった髪型になってます。
眞一郎はメインキャラではほぼ一発でオッケーが出ました。本編でもいい意味でアニメキャラっぽくないというか、自然な雰囲気のキャラになったと思います。この辺りは演出や演技パートの力が大きいと思いますが。
それでは次回は眞一郎の家族で続けてお話ししてみたいと思います。
本編でカットされてしまった比呂美と慎一郎母との幻の**シーンについてもこっそりと……。
(第六回につづく)